■■■ピアノとオルガン玉名■■

私は小学校入学直前からピアノ教室に通い始めました。理由は両親ともに音楽の素養が無く、ドレミすら教えられないという理由からでした。

我が家にはピアノがありませんでした。しかし先生は力強く言ったのです。「大丈夫です！紙の鍵盤で練習出来ます」と。

当然のことながら紙は紙ですから音が出ません。小学生の私は紙の鍵盤での練習がすぐに飽きてしまったことは言うまでもありません。

しかし、ピアノのレッスンには発表会というものがあり、大勢の観衆の前で腕前を披露せねばなりません。

私は常に家にピアノが欲しいと両親に懇願していました。しかしいつも渋る親たち。ところがある時突然父が快諾しました。私の期待感は最高潮に。ようやく、うちに運ばれてきたものは…。

中古のオルガンでした。親にはピアノもオルガンも同じに見えていたのです。

オルガンは鍵盤の重さも違うし、しかも中古。すぐさま私のやる気は急降下してしまいました。

それからレッスンをサボる日々。とうとう小学4年の途中でピアノを辞めることになりました。

先生が天使のように優しい方だったのに、大変申し訳ないです。しかも赤バイエルも終わらせることが出来ず…。

本物のピアノさえうちにあればもう少しピアノが上達したかなという思いが、今もなお残っています。

Mb.scentさん

ピアノ教室と音楽活動

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