保育士試験のためにピアノの特訓！頑張ってよかった

保育士試験とピアノの実技、素人、未経験からの挑戦と結果

ピアノ保育士
33歳の時、独学で保育士試験を受けていました。

2度目の筆記試験でやっと実技に進むことが出来ましたが、

実技の科目はピアノと絵画と読み聞かせ。

その中から２つを選ばなくてはいけなくて、

プレッシャーに弱い私は45分間で当日指示される絵を描く絵画は無理と思い、

ならば自分が発表すれば終わる読み聞かせとピアノを選択しました。

当時幼稚園児だった娘がピアノ教室に通っていたのですが、

私自身ピアノは素人、自宅には電子キーボードしかありませんでした。

8月に１次試験の発表があり、10月には実技の試験です。

指定の曲は２つ、片手弾きではだめなので、自分で伴奏付きの楽譜を探し、

受験では試験官たちの前で、あたかも子どもたちがいるかのように歌わなければいけない！

歌いながらの伴奏はなんとかこなせるようになったものの、

これでいいものか悩んだ結果、娘が習っているピアノの先生に泣きつきました。

受験まででもいいからおいで！と言っていただき、

２ヶ月間、週に２日ずつレッスンを受けました。

キーボードじゃない鍵盤の重さのせいで音は出ず、指はもつれ、

１２畳程度のレッスンルームの端っこで聞いている先生に「声が聞こえない！」と怒鳴られ、

声に集中すれば手が止まる、手に集中すれば声が止まる…もう散々でした。

家でも毎日１時間、小さな声で歌いつつの練習を繰り返し、

試験日前日に先生からは「多分大丈夫」の言葉を頂き、いざ本番。

廊下で行列を作って受験待ちをしていると、他の人たちの演奏と歌声が聞こえてきます。

プレッシャーで手がブルブルと震え、冷や汗も出ました。

試験会場は大学の教室で、教室の端にピアノ、反対側に５人の先生方が座っていました。

とにかく指と声に力を込めよう、そう決めた後は弾くのみでした。

たった５分足らずの受験を終え、試験会場を出た後は、

まだまだいる次の受験者たちの演奏を別室で聴いていました。

ああ、試験など関係なしに、あんな風に音楽を自在にできたらとても楽しいだろうな。

そう思いました。

１月になり、保育士の試験通知が届き、合格の文字に年甲斐もなくはしゃぎました。

もしも保育士になったら、素敵な演奏をできる先生のほうが良いかなとずっと思っていて、

ピアノ教室の先生に合格の報告をし、その勢いのままレッスンを申し込んでしまいました。

ピアノを習い始めてからは、基礎をしっかりするように指導されるようになり、

あまり楽しくない音楽を弾かねばならないことも続いているのですが、

あの試験の時に聞いた、音楽を自由に操っているような誰かの演奏が今も耳に残っていて、

それが今の練習のモチベーションになっています。保育士試験をきっかけにピアノのレッスンを受けるのも良いものだなと思います。
やはり何か上手になる、ステップアップするというのは大人になっても嬉しいものです♪